御岳ボルダーの事件(チッピング)について
年末が近づいてくるとこのニュースを思い出さずにはいられません。
2018年の年末ボルダリング界に衝撃のニュースが届きました。
3大クラシック課題のうち2つが消滅しました。
・御岳ボルダー デッドエンド1級
・小川山ボルダー エイハブ船長1級
この3つの課題はボルダリングをやる者にとって憧れの課題であり、クライマーは日々この課題を目指して鍛錬に勤しんでいると言っても過言ではありません。
なぜ消滅したのか??
チッピングという人間が故意的に岩を削る行為によって課題は失われました。
自然のせいではない、人間の仕業です。
自然災害によってであればまだ諦めもつきますが、人間の仕業、、
諸説ありますが、犯人はボルダラーなのではないかという噂もあり、本当にそうだとしたら残念としかいいようがないです。
チッピング被害はよく起こる??
チッピングの事件は他の岩でもちょくちょくあるらしいのですが、3大クラシック課題3つのうち2つが消滅ということで、かなりの騒ぎになりました。
御岳ボルダーは東京から近いしそのうえ駅近で、電車でのアクセスも非常に良いので、ボルダラーにとってはオアシスみたいな場所です。
その中でも忍者返しの岩は大人気で休日はマットなしでいけるくらい人が集まり、順番待ちするくらい人気の岩だったそうです。
もちろん忍者返しの岩を登ることだけを目当てに地方から遠征する人も居たことでしょう。
犯行の理由とは??
ボルダリングをやっている人がイライラしてやったのではないか??という説があります。
素人ではなくボルダラーが犯人だと言われている理由については、、
結論:ボルダリングを知っている人間にしかルートはわからないから。
という見解になります。
確かにチッピングをするにしても岩を削るための器具を用意する必要がありますし、登れなくするのならルートを把握していないとムリですからね。
チッピングは難易度を下げるためにすることもありますが、御岳の場合は上がったという意見が多いです。(登ってないので真相は不明)
犯人の心理状態はわかりませんが、難易度が低くてチッピングをしたとは考え難いですね。
難易度が低いなら違うルートに挑戦すればよ良いだけですからね。
登れなすぎてイライラしてやった説が濃厚だと思います。
クライマーのマナー違反も??
これも仮説ですが、人気がある岩がゆえに人が集まりやすく、夜間にトライするクライマーが居たり、大勢で集まった時に騒音があったりでしびれを切らした人がやったとの説もあります。
確かに近所に住んでいた場合クライマーのマナーが悪かったりしたらと考えると、嫌な気持ちにはなりますよね。
チッピングを行った当事者にしかわからない事情もあるのかもしれません。
目指す課題が消滅した失望
とはいえ、チッピングはクライマーの夢や希望を奪ってしまう行為に変わりありません。
2018年末の時点でボルダリング歴は4ヵ月程度だったので、忍者返しやデッドエンドに挑戦なんて夢のまた夢というか考えてすらいなかったんですけど、ボルダリング歴が長くなると共に挑戦してみたかったという気持ちが芽生えてきました。
個人的に御岳ボルダーと近い場所に住んでいるので、3大クラシックのうちの2つがあるというのはモチベーションになっていただろうなと考える時があります。
いまやエイハブ船長しか残っていないません。
小川山は気軽に行ける距離じゃないですからねー。
もっとショックなのは今年までに忍者岩やデッドエンドを登るぞ!と意気込んでいた人達です。
年末のことだったので、そう意気込んでいた人も多くいたことでしょう。
強制的に夢を諦めさせられるには本当に辛いことです。
2度と繰り返してはならない悲劇
対策といってもどうすれば良いのかはわかりませんが、、
悲しんでいる人が多く居るという事実を伝えていくことしかできないですね、、
いつでも登れるとは限らない
御岳ボルダーは去年も台風被害によって一部の岩の課題が変わってしまったという情報もありました。
増水によって地形が変化して傾斜が変わってしまうのは想像に難くありません。
チッピング&台風被害で災難続きの御岳ボルダーです、、
このような外的要因以外にも自分の身体の変化もありますし、モチベーションが高いのも
ずっと続くとは限りません。
登れるうちに登っておかなければ後悔します。
人生にもよく使われている格言ですが、本当にそうですよね。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
外岩はジムと違って課題が基本的に変わらないので、不変なのが魅力なのですが、
チッピング事件を知って以来そんなことはないなという認識に変わりました。
登れるうちに登っておこうというのをモットーに課題と向き合っていきましょう。
この記事が何かの参考になれば幸いです。
では、また!!