【OD缶CB缶!?】ガス缶の取り扱い方や注意点【正しい知識で事故防止を!】
みなさま、どうも、、!!
へっぽこきゃんぱーです。
ガス缶って、形も違うし、メーカーごとに種類がたくさんあって訳がわからないですよね。
キャンプでは欠かせないガスバーナーですが、意外と注意事項も多いです。
この記事を読んで頂ければガス関連について一連の知識が身に付きます!!
キャンプとガスは切っても切り離せないので、ガス関連の知識はしっかり付けておいて損はないと思います。
登山やクライミングなどと比べると、キャンプは基本的に安全なアクティビティではあるとは思いますが、ガス関連は低体温症と並んで、重大な事故となる可能性もあるので、しっかり基礎知識はおさえて安全にキャンプデビューしたいところです。
では深堀りしていきます。
CB缶とOD缶の違いってなに??
OD(オーディー)缶=丸い。
OD缶とはアウトドアが略された呼び方。
OD缶=値段が高い。
ざっくりこのような特徴があります。
カセットボンベは小さい頃から鍋とかでよく見慣れてますよね。
では、なぜアウトドアメーカーはOD缶をわざわざ使うのか??
安いという特徴だけを見れば誰もがそう思いますよね。
こんな感じのメリットがあります。
OD缶はクッカーと呼ばれる容器にすっぽりと収納できるように作られています。
CB缶の細長さはコンパクト性に欠けます。
さらにアウトドアのシーンでは荷物の干渉によって穴が開くリスクがあります。
OD缶はクッカーに収めることによってクッカーがガス缶を保護してくれるし、コンパクトになるし一石二鳥です。
OD缶ってマジで固いんですよ。
カセットボンベ(CB缶)ってよくドライバーで開けたりしませんでしたか??
それくらい壁が薄いんですけど、OD缶をドライバーで開けようとするとマジで穴が開きません。
無理やりドライバーで開けようとすると、ケガしかねないのでやめておきましょう。
OD缶の穴開けに関しては専用の器具を使いましょう。
おすすめはスノーピークのクワガタです。
テコの原理で穴を開けます。
単純で簡単なので是非という感じです。
捨て方は地域によるので確認しましょう。
ただ、最近では中身をしっかり使い切ったら穴を開けないで捨てることを推奨する地域もあるそうです。
理由はガス缶に穴を開けて中身のガスが出たことが原因で火災が起こったという事件があったとのこと。
ガス缶処理の仕方
穴を開ける場合はガスはすべて使い切ってから穴を開けます。
バーナーを使用して最後まで燃焼しきるのが1番良い方法です。
中身のある状態で穴を開けるとガスが充満して火災の原因になるのでやめましょう。
未開封で消費期限も過ぎてしまい、処分しきれない場合は地域センターなどゴミ出しに関する場所に相談してみると良いと思います。
ガス缶の使用期限について
ガス缶の裏にある表記は使用期限ではなく製造年月が記されています。
製造年月から7年が使用期限の目安になります。
それまでにしっかり使い切ってガス缶をためないようにしておきましょう。
ガス缶の種類について
ガス缶ってメーカーが同じでもパッケージが違うんですよね。
スノーピークだと金・銀があります。
この違いはガスの種類です。
ガスには主に3種類あり、ブタン・イソブタン・プロパンです。
ガスの種類 | 気化する温度 |
ブタンガス | -0.5℃ |
イソブタンガス | -12℃ |
プロパンガス | -42.1℃ |
ガソリン(ガスではないですが) | -40℃ |
プロパンガスの含有があると値段が高くなりますが、寒冷地での使用を可能にしてくれます。
CB缶にもプロパンガス含有のガス缶もありますが、OD缶の方が寒冷地に強いです。
理由はOD缶の方が容器が丈夫だからです。
理想を言うとプロパンガス100%のものが1番寒冷地に強いんですけど、OD缶でもそれは不可能です。
プロパンガス100%に対応できる容器だと、さらに丈夫に作る必要があるので、OD缶よりも大きくなったり重くなったりします。
さすがにキャンプ行くのにプロパンガスボンベみたいなの担いで行くのはイヤですよね。笑
なので、含有量はメーカーによりますが、プロパンとイソブタンが混合している商品が多いです。
よって、寒冷地でCB缶を使用するのはちょっとキツイのでOD缶を持っていった方が良いです。
ただ、プロパンガスは含有量がプロパン50対イソブタン50だった場合、気化しやすいプロパンの50から使われていくので、ガス缶の残量半分くらいで火力が弱まる可能性もあります。
イソブタンも-12℃なので大丈夫そうですが、気温だけではなく気圧にも影響を受ける場合もあるそうなので、必ず-12℃までは点火するというわけでもなさそうです。
最強は液出しバーナー
スノーピークのギガパワー液出しは最強です。
ガス缶を逆さまに設置してガス缶が気化熱によって冷えることを防ぎ、安定した火力をキープできるので最後まで安定した火力をキープできます。
イソブタンを普通に気化させると気温以外の影響を受ける可能性もあるので、元々持っている-12℃というポテンシャルを発揮できない場合もありますが、液出しの場合、直接液を送れるので、液化ブタンの-12℃まで気化するポテンシャルを最後までキープできるということですね。
さらに最強はガソリンバーナー
ガソリンは-40℃でも気化します。
プロパンガスとほぼ同じですが、プロパンガス100%を持ち運べるのと一緒です。
プロパンガス100%を持ち運ぶことは不可能なので、寒冷地ではガソリンが最強です。
CB缶の寒冷地用=10℃~5℃
OD缶の寒冷地用=5~0℃
液出しバーナー=-5℃~-12℃
ガソリンバーナー=-30℃~-40℃
こんなイメージです。
メーカーでガス缶の互換性はあるのか??
結論:ほとんどのメーカーの規格は同じなのでハマってしまいます。
ただ、メーカー同士でガスは合わせましょう。
合わせなければいけない理由については、ガスの含有量の違いはメーカーによって違いますし、規格が同じで使えてしまったとしても、故障のリスクが高まる可能性は十分にあります。
液化ブタンにしか対応していないバーナーにプロパンが含有しているガス缶を使用してしまうとやばそう、、ということは、なんとなくわかります。
ガス缶の燃焼時間について
ガスバーナーの消費カロリーによって時間は異なりますし、外気の風によっても変化するということをふまえてざっくりこんな感じです。
110缶=30~1h 1食作って4回分くらい
経験上このくらいかなと思います。
110缶=1泊
くらいで考えてもらえば大丈夫です。
ちなみに初ソロキャンプでは不安で250缶を3つ持っていってました。笑
1週間分くらいあります。笑
ガス缶の取り扱い注意点
ガス缶の保管について
ガス缶の保管については涼しい場所で保管しましょう。
冬場は問題ありませんが、夏場は保管する場所をしっかり意識しましょう。
厳冬期用のガス缶について
ガス缶は厳冬期用のガス缶もあり、20℃以下の場所での保管・使用が推奨されています。
使用する場合は夏がくるまでに使い切ることを意識しましょう。
シングルバーナーの輻射熱は爆発事故の原因に
シングルバーナーを使用する時についやってしまいがちなのですが、実は超危険なので最も注意してください。
画像のようなシェラカップでお湯を沸かすくらいの調理なら全く問題はないのですが、スキレットや網で調理はNGです。鍋などの長時間調理も絶対にやめましょう。
熱を持つ物体に対してガス缶の距離が近すぎるので本当に危険です。
少しでも凝った料理をする場合は分離型バーナーを必ず使用するようにしてください。
ガス爆発の危険があります。
実際、2020年の12月8日に大学生5人のキャンプ場でのガス缶爆発のニュースが取り上げられています。
このケースは炭を置いたところにガス缶を置いてしまったということですが、ガス缶を温めているという点では同じなので、注意しましょう。
実は、輻射熱の知識がない時に直結型でスキレットを使ってしまったことがありガス缶を触ってみるとびっくりするくらい熱くなっていたことがあり、本当に危険だと実感したことがあります。
遮熱板付きの直結型なら問題なさそうですが、個人的にはやめてほしいなーと思っています。
密室で使用しない
テント内や、密室での使用は一酸化炭素中毒のリスクがあるのでやめましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
キャンプでは身近なガス関係のお話でしたが、正しい知識がないと危険が伴ってしまいます。
キャンプデビューの前にしっかり勉強して安全にキャンプライフを楽しみましょう!!
では、また!!